整体サロンPlusL 相良 達也さんとの対談
2020.08.08 整体サロンPlusL 相良 達也さん
佐藤:こんにちは。佐藤彰太です。本日は、現在スタートアップ支援大学に通われている講座生の方にインタビューをしながら、起業のストーリーを語ってもらうことで、これから起業する方や、今起業してる方に何かヒントをお届けできればなという思いを込めて、この動画を撮影しております。
本日、ゲストとして招かせていただいたのが、株式会社PlusLの代表取締役社長の相良達也さんです。それでは、相良さん、よろしくお願いします。
相良:よろしくお願いします。
佐藤:それでは、まず簡単に、相良さんがされている事業内容を簡単に紹介していただければと思います。
相良:皆さんの健康や体のつらさとか、いろんな悩みに対応するような整体を領分として、東向島で整体サロンを開いております。
佐藤:実際に今、私も患者というか、もう毎月のルーティーンになっています。実際に整体サロンPlusL東向島という店名で、東向島で開業されているということですけれども、開業してから今は3年目ですか。
相良:3年目ですね。
佐藤:その前に、もう僕は今こうやって話しているだけでもドキドキするんですけど、私と同じ元海上自衛隊のすごいお偉いさんの方でして、自衛官をしながら、実際に何かされていたということを先ほどちょっと伺ったんですけど、そこの話をちょっと伺ってもいいですか。
相良:自衛官は定年が早いんですが、大体30歳ぐらいのときですかね。25年ぐらいで、定年までだいぶあるんだけど、何か技術がほしいなと思っていて、定年後はもう会社勤めとかしたくないし、もう人につかえるのが嫌だなと思っていたので、自分の手に職、技術を身に付ければ、自分だけで食っていけると思いました。
当時、カイロプラクティックをやっている人がいて、ちょっと一緒に行ってみないかって言われて行って、すごいなと。さっきまでウーッて言ってた人が治っていって、それがすごいなと思いました。
それではじめて、カイロプラクティックというのを習いに行って、一応っていって、それをとって、まだあとだいぶあるので、10年ぐらい前に、今度はカイロプレクティックは西洋医学なので、プラスしてないんじゃないかな。で、整骨かですね。リラクゼーションとか、鍼灸とか、あと整体。
費用体効果を考えたときに、整体がいいなと思って整体を始めて、整体は東洋医学ですから、西洋医学と東洋医学の合体だと、ミックスして自分のを作ろうと思って、10年前に整体学院に入って整体を学んで、大体2~3年ぐらいで卒業することになったときに、「先生をやってくれない?」ということになって、自衛官のときの現役のまま、ボランティアで、お金をもらわないで、学院で先生をやっていました。
佐藤:整体師を育成する先生ということですか。
相良:そうです。
佐藤:それが何年ぐらいですか。
相良:それが定年までやっていたんで、8年ぐらいです。
佐藤:すごいですね。
相良:定年したら、もう「うちに来て」って言われたんで、そこの整体学院の整体の院長として勤務するようになりました。
佐藤:最初はやっぱり勤務から始まったんですね。
相良:そうですね。本当はそんな話じゃなかったんだけど、外に出ていきなり開業っていうのも怖いなって思ったし、ちょっとどんなものか、業務の内容とか、やり方とかというのも勉強した方がいいなというつもりでやっていたんです。
やっていて思ったのは、附属の整体院なので、自分はほかにもう技術を持っていたんだけど、それは使っちゃいけないって言われたから、この範囲だけでしかできないのかと思うと、もう見切りつけた方がいいなということで辞めて、開業するに至ったのがちょうど3年前ぐらいのことですね。
佐藤:そうだったんですね。元々、人のケアをするとか、そういうことは好きだったんですか。
相良:学生時代、少林寺拳法やっていたんですが、少林寺拳法には整法ってあるんですね。柔法、剛法とあって、柔法は投げ技とか関節技で、剛法は蹴ったり突いたり、そのほかに整法というのがあって、整法って整体ですよね。
私は結構上手だったらしく、上級生に呼ばれて、夜、先輩の足や背中、腰とかにやってましたから、それも面白いなと思って、「アイタタ」って言ってるのが「楽になったよ」って言われることが、そのころからそういうのは興味あったのかなと思います。
佐藤:素晴らしいですね。そういったいろんな経緯がありながら、開業するに至ったわけなんですけれども、開業当初を振り返って悩んでいたこととかがあれば、教えてもらいたいんですが。
相良:やっぱり自分で独立して、初めて手をして、自分一人で何かやっていかなきゃいけないので、誰も頼れないですよね。そんな中で、いきなり開いて患者さんは来ないから、もう毎日が不安ですね。
佐藤:なるほど。集客もそうですね。
相良:これがもう、そんなことないかもしれないんだけど、未来永劫続くような気がしたわけです。もうずっと来ないんじゃないか。これでいくとこの先どうなるんだろう。お客さん、患者さんが来ない不安はすごくつらかったですね。
佐藤:集客の不安がありながら、でも今は忙しくて、おかげさまで様々な素晴らしい方々が集客されているわけですけども、どのぐらいの期間から集客で軌道が乗り始めたんでしょうか。
相良:ちょうど3カ月経ったら、急に増えだしたんですよね。
佐藤:なるほど。何かチラシまいたとか、そういうわけでもなく?
相良:チラシはまくことはなかったですね。一回だけ、オープンのときにガーッとまいて、それっきりでした。
佐藤:ホームページとかも、とくに何も運用することもなく?
相良:ホームページは一応作ってもらったけど、みたいな感じですね。
佐藤:なるほど。それでも徐々に…。
相良:徐々に上がっていったんです。
佐藤:今振り返ると、やっぱり口コミであったりとか、私も体験していますが、技術が本当に素晴らしくて、それが口コミで広がっていった感じですかね。
相良:そうなのかなと思うんですよね。いろいろ、駅で本当はチラシまくんですが、あそこはまいちゃいけないんです。それもできないし、ちょうど4カ月経ったぐらいから、時間的なものがなくなってくるので、やろうと思ってもまきに行くことができなくなったんですね。とにかく頑張るしかないみたいな感じですね。
佐藤:なるほど。そうやって集客が軌道に乗り始めて、今3年目ですけど、実際に1年目の悩みは解決されて、これからまたさらに成長を続ける中で、今なお、成長続ける上では必ず課題があると思うんですけれども、今現状で課題とかあったりするんですか。
相良:元々、こちらにお世話になるときに、一応患者さんは増えましたということで、非常に忙しくなってただ忙しいだけっていう、何の目標もなく忙しく働いて、これで大丈夫かなと思ったんですよね。
やっぱり、ハッと気が付いたときに、闇雲に患者さんだけ増やして、このままやっていけるかどうか、やり方がこれでいいのかもわからず、今はいいけどいつかこけるかもしれないですよね。
やっぱり講義で出てきたマネジメントとか、経営とか、SNSとか、ネット環境とかも全くわからない状態で、このままやってていいわけないよなという思いが出てきたので、いろいろ探したときに、何社か行った中で、何かちょっと違うかなという気もしたので、海上自衛官だったこともあるんですけど、こちらにお世話になろうと思いました。
佐藤:ありがとうございます。どちらかというと、これまでの2年目とかですかね。毎日集客はできて忙しくなる一方で、とくに目標がなく、このまま続けていったらどうなるんだろうと。今はどちらかというと、こういうふうにしていきたいとか、ゴールが明確なので、日々すごく前向きに頑張れているという今が現状ですかね。
今後、相良さんが目指す、理想の社会というか、こういう社会になればいいなって、何か考えとかはありますか。
相良:世の中にいろんな技術、整体に関して言えばいろんな技術があって、中には嘘をついてるところもあるわけです。治るわけがないのに、それを平気でやってる人たちがいて、本当に人間の体って良くなるには、どういうことが必要なんだってことがみんなわからないし、整体も整骨も何もかも一緒くたになるんですよね。
そういう、なんか皆さんが整体とか自分の体がつらいときに選ぼうと思ったときに、何が良いのかを見極める基準がないんです。だからそういうことを、私一人の力ではあれですけど、自分の仲間をどんどん増やしていって、自分の体や人間の体が良くなるためには、何が必要なのかっていうのをわかってもらって、うちだけじゃなくて、ほかのところも多分いいところもあると思うんです。
自分たち選ぶ側がちゃんと基準を持って選べるような社会になったら、NHKでも放送があったんですけども、施術受けたけど問題があって、骨折したり、腫れ上がったりとか、訳のわからない人たちがやっている施術もあるんです。
なんかおかしいなと思ったら肋骨折れていたとか、内出血起こしてっていう例があるので、それは何もわからない、何がいいのかがわからないから、言われっぱなしなんですよね。施術で「これはこうだから痛いんです」とか言われても、そんなもんなのかなと思うと、どんどん悪くなっていくこともあるわけなんです。
そういうのをちゃんと選べる。自分たちで、皆さんに知っていただくのも大事だと思うんですよね。●(12:07)。そしたら、そういう事故は起こらないんだろうなと思います。自分の体を良くしようとしたのに、かえって悪くなるってことは、やっぱり結構あるんだそうです。
佐藤:相良さん的には、本物の施術をちゃんと患者さんに届けて、より健康で豊かな社会を実現したいということですよね。
相良:そうですね。
佐藤:ちなみに、例えば、今の自分と開業当初の自分がもし会うことができたとしたら、開業当初の自分に今の自分からどういうふうな助言をしてあげたいなと思いますか。
相良:いきなり開業しないで、ちゃんとマネジメントとかちゃんと学んで、その上で自分の技術を磨いて、自分を信頼してやってくことが大事だと思います。
要するに、何かやってることを、何がいいのかわからないままというのが、こういうふうにやるんですとか、マインドセットもそうですが、こういう気持ちでやるべきなんですとか、こういう順番とか、業務の仕組みとか、そういうのをちゃんと習ってやった方が、あんなに不安にならなくて済んだのかなと。
電車に飛び込もうかなとですけども、そんなこといけないと思うんだけど、もうハアーッと思いながら、あともうちょっと我慢すればって、ずっと思っていました。あの頃の気持ちは、ちょっともう、今考えるとやっぱりすごいつらかったですね。
佐藤:最初に開業する前から、そういう勉強続けていたら、実際に何がうまくいくのか。
相良:そうですね。ちゃんと準備して。
佐藤:わかりました。
相良:あのころにこちらでお世話になっていたら、あんな苦しまなくて済んだかなと思うんです。あることも知らなかったから。
佐藤:なるほど。ありがとうございます。では、最後になりますけれども、今これをごらんいただいている方の中には、まさしくこれから相良さんのようにこれから開業しようかなと思われている方もいらっしゃれば、もしかしたらすでに開業していて、なかなかつまづいてる方もいれば、次なる成長を目指している方も見ているかもしれないんですけれども、相良さんの方から何かメッセージがあれば、よろしくお願いします。
相良:最初に開業とかするときに不安はいっぱいあると思うんですけど、そういうところを解決しているところがあるので、わからなかったら聞くのが一番早いと私は思うんですね。
まず、いきなりバーンって何でもやるのではなくて、それをちゃんと教えてくれるとか、そういうところをまず探して、ある程度の不安はなくして、努力の方向性がわかったところで開業した方が、やっぱりいいのかなということですね。あとは、開業したけど何がうまくいってない人も、もう一回勉強し直してみるのもいいのかなという気はします。
佐藤:ありがとうございます。では、相良さん、本日はどうもありがとうございました。
相良:ありがとうございました。